meno mosso〜これまでよりゆったりとした人生を〜

今後5年間でやりたいことの中に「エッセイを書くこと」と書いてしまったので、人の目に触れさせ、自分の言葉を磨いていこうと思う。

嗅覚

五感を刺激することで蘇る記憶ってすごい。視覚情報は日々意識することが多いからさておき、嗅覚で懐かしいと感じる出来事が度重なった。もともとアレルギーで鼻が良いわけではないから、自分の中で嗅覚がこんなにも重要情報だとは意識をしていなかった。マスク生活が長かったから気がついたことだった。

コンサートホールで席につき息を吸ったとき、舞台裏の緊張のにおいがした。

夜の地下鉄で中洲川端からスーツ姿の男性陣が乗車してきたとき、飲み会のあとのにおいがした。

どちらも学生時代の私の思い出のにおい。これで今まで眠っていた記憶が目を覚ました。芋づる式に次々とーーー

作品を書くとき、俳句を詠むとき、いつも五感情報を頼りにネタを探す。頼りにするのは視覚と聴覚と触覚。味や匂いの表現って難しい。でも、嗅覚を使った作品がもっと増えるといい。さて、嗅覚をどう写生しようか。